Bouken in Thailand

初めての南国への旅はタイでした。

ふとしたきっかけで友人と旅行に行くことになり、夕方にドンムアン空港に到着して(その頃はまだスワンナプーム国際空港は出来てなかった)、わけも分からずエアポートバスに乗って、カオサンロードと言う場所で降りました。

 

1月のことだったので日本の季節は真冬でしたが、空港に着いた時点で夏のような気温と湿度にビックリ。まさに南国に来たんだなぁっとそのまんま定型文のような感想が最初でした。


カオサンロードに来たのは、泊まるためのゲストハウスを探すならまずはここだと友人が調べておいてくれたのです。後で知るにはバックパッカーの聖地のような場所。ゲストハウスやレストラン、バーや土産物店がひしめき合う場所で、道には多くの屋台が並んでいました。


あまり気にしていなかったのですが、日本を出発する前にホテルなどを予約するのではなく、現地に着いてから探すスタイル。特に近年のようにインターネットやスマホが世界中で使えるような時代ではなかったので、安い宿では国際電話やインターネットで予約なんて出来ませんでしたし、若いからお金も無く貧乏旅行がちょうどよかったのです。

「バックパッカー」と言う言葉はなんとなく知っていて、タフでカッコいい旅人の印象。本やドラマか何かで見たこともありました。旅の所々で「おお、自分、バックパッカーみたいなことやってる」と感傷に浸るのは、おそらく多くのバックパッカーが最初の頃に経験するところなのだろうと思います。

 

まさに私も最初のゲストハウスの部屋を決めて荷物を下ろし、ベッドに横になって汚れた天井を見て、なんだか少し強くなれた気分(バックパッカー的感傷)に浸ったのを覚えています。

 

表通りに面しているBarの横にある受付から、少し奥に入っていった2Fだったか3Fだったかの部屋。もうほとんど日が暮れて、外に陽の明るさは無いはずなのに、通りの繁華街の明かりと騒々しい熱気が小さな窓から入ってきていました。
なんとなく例えるなら学校の文化祭の最中に保健室で休んでいるような疎外感。

 

よし!と、その喧騒の中に入っていくための気持ちを入れて、夕飯を食べに街に繰り出す。そこはカオサンロード。

外国人旅行者と現地の人たちがお祭りのような活気で溢れていて、もちろん日本語はほとんど聞こえてきません。お店に入るにもほとんどがBarのような飲食店で、席は外国人でいっぱい。気後れしてしまって入りずらく、近くの屋台を見て歩きました。

 

 

ふと見た前のお客さんが買ってた焼きそばのような食べ物。Fried Noodle とボックスの中に一応冷えてる缶ビールをろくに出来ない英語で買って、その辺に座って食べました。

 

すごく美味しかった。 

 

味ももちろん美味しかったのだろうけど、それ以前に口に合う、食べれるという安心感と、きっとどこか抱えていた異国での心細さをタイのおばちゃんの味が受け止めてくれた気がして感動したのだと思います。

 

はじめての東南アジアで異文化との出会い。
受け入れてくれた味、Fried Noodle。

 

現地ではパッタイ(Pad Thai)と言います。


最近では日本でも馴染みになりましたが、ふと最初に出会った時のことを思い出して懐かしくなることがあります。