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クレープ Crepes
nounou cafe はオープン当初、クレープと珈琲のお店から始まりました。
そう、実はひそかにこだわってるメニューがクレープなのです。
というのも、私の初めての海外旅行先はフランスでした。
当時は兄がフランスで働いていたこともあり、パリのど真ん中に数週間滞在しながら、フランスの各地方へも足を伸ばしたりなど、贅沢な時を過ごさせてもらえた旅でした。
その中で印象に残っているのはクレープとの出会いです。フランスではいたるところにクレープ屋「クレープリー」がありました。現地の人は露店でクレープを買って小腹を満たしたり、レストランでゆっくり味わったり。お店によって巻き方や材料が異なり、生地の厚さも様々で、それぞれにこだわりを持っているようでした。
それまで原宿のクレープくらいしか知らなかった私は、本場のクレープに驚きました。クレープ(ガレット)を食事のようにフォークとナイフで食べるのも初めての経験だったので、「おぉ、これがパリジェンヌのライフスタイルか…」と思ったのを記憶してます。
フランスはパンはもちろん、クレープもとても美味しかったです。
やはり本場の味は違いますよね。食文化はその土地にあった食材や文化に密接に関係しながら発達するわけですから、当たり前といえば当たり前なのですが。
当時はまだカフェもやってませんでしたし、料理人として修行に行ったわけでもないので、クレープ自体は独学で、日々研鑽を重ねながら作っています。
出来る限り本場で食べた味に近づけようと、食材にもこだわってフランス産の小麦粉や塩、砂糖はカソナードシュガーを使ったり、グランマルニエやラム酒などの洋酒を入れて作っています。
甘いものがそれほど好きではない男性(私もその一人)の方でも、きっと美味しく召し上がっていただけると思います。
ただ毎日手作りで生地を仕込んで、注文を受けてからその場で焼いているため、残念ながら枚数が足りなくなる事もあります。その際はご了承いただけますようお願いいたします。
オススメは一番シンプルに生地の美味しさを味わえる「バターとシュガーのクレープ」です。
こちらもフランス産のエシレバターとカソナードシュガーを使用していますので、フランス旅行に来た気分で食べていただけると嬉しいです。
15時のおやつにクレープと珈琲を。
ノウノウカフェの原点はそこにあるのです。
ベトナムの米麺 フォー Pho
ベトナム料理と言ったら真っ先に思い浮かべるほど定着したと言っても過言ではない米麺料理のフォー。
当店のフォーは鶏肉(ガー)を使ったものなので、現地の言葉では「フォーガー」。
昨今のエスニックブームでトムヤム味のフォーが人気になってしまい、一般認識だと「辛い?」というイメージも付いてしまってるようですが、基本は鶏ガラや牛骨などの出汁スープなのであっさり味が一般的です。
もちろん、このフォーもベトナムの地方によって味わいや特徴も様々。付け合わせにパクチーやライムはもちろん、ミントやドクダミの葉っぱなどが付いてくる事もあります。
特にベトナム中部ではドクダミを好む傾向があるのか、フォーの付け合わせ以外にもさまざまに食されていました。日本のシソみたいな感覚ですかね。
ベトナム南部の都市ホーチミンではフォー専門のチェーン店があちらこちらに。
もちろんフォーを食べさせてくれる定食屋さんや屋台もあちらこちらに。
北部の首都ハノイではフォーもさることながら、ブンという細米麺が人気で、ブンチャーというこれまた美味しいハノイ名物があるのですが、話がそれるのでここでは割愛。
ともかく、お米をたくさん食べるベトナムでは、麺といったら米麺で、その食べ方にもかなりのこだわりがあり、究極にたどり着いたのがこのあっさりスープのフォーなのではないかと勝手に感じるところがあります。
鶏ガラを玉ねぎや生姜、八角などと一緒に煮込んだ出汁に、ナンプラーで味を調整したあっさりスープ。それを米粉のツルっツルでありながらモチっとした触感の麺と一緒に食します。
ライムを絞ると、一気にその場がベトナムのお洒落カフェに!
パクチーが苦手でも出来れば生姜は入れて欲しいですね。でも個人個人で付け合わせをアレンジしながら食べるのがベトナムスタイルなので、お好きな方法でお召し上がりください。
ベトナムの優しい空気が、フォーの優しい味とリンクして、きっと旅したくなるのではないかと思います。