旅 and nounou cafe

旅が好きです。

 

”旅”と一言で言ってもいろんな旅の種類がありますよね。

 

国内の温泉旅館でゆっくりしたり、観光名所や神社仏閣を巡ったり。

 

海外のリゾート地で南国トロピカルなラグジュアリー空間を楽しんだり、西欧の整えられた街並みや文化を楽しんだり。

 

はたまた途上国のような場所を冒険心と好奇心を刺激するため、異文化との出会いや発見を求めて彷徨ったり。

 

 

私が好きな旅というのは、それら全てを含んだどこか新しい経験を指してると思います。

 

簡単にまとめて言ってしまうと「移動と新しい経験」ということになるでしょうか。
(私・・・移動するの好きなんですよね。歩くのも、車を運転するのも、何か飛行機や電車に乗るのも。お出掛けするのが好きです。)

 

そういうと、移動なんか面倒くさくて嫌いだという人もいるでしょうし、居心地の良い自分の家と住み慣れた街が安心安全で良いという人もいるでしょう。
(ちなみに私も自分の空間でくつろぐのも好きですし、暮らしている地元の街も好きです。)

 

まあ、旅が好きな人も、そうでない人も、よく「人生は旅だ」なんて言いますから、私の大まかな”旅”についてちょっと。

青春18きっぷを使って地方のローカル線をいく。

それまで特に家族の温泉旅行くらいしか経験の無かった私が、なぜか大学時代にユースホステルサークルに入り、北海道や京都を巡ったり、ユースホステルのボランティアをしたりしました。

 

この頃に青春18きっぷのことを知り、大学の長期休みのタイミングでは一人旅に出かけるようになりました。

 

一人旅・・・なんでしょう、あの肌がヒリヒリした感じがいいんですよね。解放感と緊張感と寂しさとワクワクと。

 

この頃は当然スマートフォンなんてありませんでしたから、分厚い本の時刻表と睨めっこしながら旅の計画を練ります。地元の人に声をかけて、教えてもらった飲食店で名物をいただくなど。

鹿児島・桜島。友人と車中泊して迎えた朝日。
京都・天橋立。こうやって股の下から覗くと天に掛かる橋のように見えます。※立ってはいけない場所だったみたいです。若気の至り。

また、自動車免許を取ったばかりの友人と「ただただ遠くまで車を走らせたい!」との思いから高速道路を使わずに日本一周し、(一遍に周ったのではなく、4回に分けて巡りました。)地方の特産品を食べたり、観光名所や神社仏閣を訪ねたり、旅先での出会いで友人が出来たりなどしました。

 

それらの旅の楽しい思い出と経験があつまって、旅をすればするほど「今度はどこに行こうか」と、もっともっと旅好きになっていった気がします。

フランス・ノートルダム大聖堂(裏手側)

そんな自分の旅とは別枠で、家族の関係でフランスに行くことになり初めての海外旅行はフランスでした。すごくドキドキしましたが、ユーロスターでイギリス・ロンドンにも渡り、充実した数週間の旅でした。

 

その後、友人に誘われタイを旅したりもしました。

 

この頃から徐々に海外にも目が向くようになりました

 

「世界中のいろんな場所に行ってみたい!」

 

そう強く思うようになり、転職のタイミングでインドを旅しようかと予定を立てていたら、旅好きの知人による影響で気付いたらチベットに行ってました。

世界遺産 ポタラ宮 in チベット 歴代のダライ・ラマ達の居城。

 

この時のチベット旅行では、本当に大きな影響を受けました。

 

チベット仏教の聖地であるポタラ宮やジョカン寺(大昭寺)周辺で五体投地をする人々、カイラス山を目指す人々。

 

信仰とは何か、生きるとはどういうことかを考えさせられました。

 

日常から離れた「旅」をしていたどこか傍観者的な、他国の文化を客観的に見ていた自分が、否応なく受けた影響を持ち帰って、日常に反映させられて生きていくことになっていきました。

 

これが旅と日常の関係なのだなと気付き、自分の人間としての成長を感じ、より旅が好きになりました。

 

その数年後、無事にインド旅を敢行したあとは、縁に任せて何度かタイやベトナムに遊びに行ったり、トルコや北欧を旅したりもしました。

 

この辺りから色んなご縁があり、NGOのお手伝いでカンボジアに数か月滞在したり、ネパールの友人からの依頼でネパールに行ったりもしました。

 

こうなると旅なのか仕事なのかよくわからなくなってしまいましたが、その土地を楽しむことが出来たら旅として「思い出」にカウントしています。

世界遺産 アンコールワット in カンボジア・シェムリアップ
世界遺産 アヤソフィア大聖堂 in トルコ・イスタンブール 
デンマーク・コペンハーゲンの観光名所 ニューハウン

旅の魅力は、やはり「出会い」だと感じています。

 

色々な人や文化、ダイナミックな景観を目の当たりにすると、それまでの価値観や常識が壊されて、自分の小ささに都度気付かされます。
言葉が通じなくても人の優しさに触れることがありますし、本当に世界の共通語はスマイルだなぁ…って思います。

 

旅に出て価値観を見直して、自分のやりたい人生に真剣に向き合った結果、お店をはじめたんだと思います。

 

また、世界の食文化もとても魅力的でいろんなものを食べてみたいですし、歴史遺産や民藝にも興味が掻き立てられます。

「これだけ暑い場所だからこんなに甘いものが合うんだな」とか
「植民地の歴史があるから融合した食文化や建物があるんだな」など。

 

普段の生活では出会わないものと出会って、見て、知って、自分で選んで、自分で責任を負いたいと考えるようにもなりました。

 

来てよかったという成功も、あれ?っという失敗も、美味しかった屋台飯も不味かったレストランの食事も。

 

自分の時間ですから、自分で選びたいなと思うのです。
自分で選んだ失敗はあとで笑える良い経験になると信じていますし、実際にそうなってると思うのです。

 

そう考えるとやっぱり人生は旅ですね。

 

ひとつひとつ選んで今、ここにいる。

 

その選択肢を増やす旅。

 

ノウノウカフェは旅と毎日をつなぐ場所になりたいと考えています。